「愛美、なんで今の時期に転校?」
俺はやっと口をひらいた。
愛美はじっと俺を見て、下を向いた。
まずかったか?
「軽い病気ってかね、環境が良くなくて。あ、でもすごくいいとこなんだよ?ここからそう遠くはないけど..みんなで今度行こうね♪」
愛美の話はよくわからなかった。
でも、何かあったってことくらい俺にでもわかった。
「わりぃ遅れた!」
大吾が部活を終えて帰ってきた。
「じゃ、行きますか!」
俺の一言でみんなは立ち上がった。
行きつけのラーメン屋さんにみんなで向かった。
ラーメン屋さんではいろんな話をした。
いろんなことを愛美に教えた。
誰が話そうと、俺の視線の先には愛美がいた。

