それからは愛美の隣の紗理奈がいろいろと教えていた。
放課後、愛美は俺達と一緒に教室にいた。
「なんか今日1日あっという間だったなぁ。」
愛美はもう俺達に馴染んでいた。
「愛美、超頭いい!うちらわんちゃんしか頭よくなくてさぁ。テスト前の先生がまたふえた。」
ははっと紗理奈が笑いながら言った。
「少しは自分で勉強しろ。それか藤先生。」
わんちゃんは少しニヤリとした。
「はっ、藤とかいいし!意味わかんないわんちゃん。」
わかりやすい紗理奈。
藤の話になると、顔が赤くなる。
「藤先生、紗理奈の話してたよ。いい子だから仲良くしてやってって。」
「まじで!?」
うんうんと愛美はうなずいた。

