愛してるんだよ。

『あるよー!!放課後デートだね!!』



「デートじゃないけどね」



『一葉、デートなんて珍しいな』



と言うカズ。



「デートじゃないってば。」



『あんま遅くなんなよ』



と頭をポンポンとされた。



あんたは、私の保護者か。


「保護者…なのかもなぁ」



と独り言を言う自分が悲しくなった。





放課後


『サクちゃん、どこ行くの?』



「カズが誕生日だから、そのプレゼント買うの。」



『やっぱり二人は付き合ってるんだぁ』



と勘違いがまた一人。



「付き合ってない。幼なじみ。」



『そうなの?』



とキョトンとする奏



「そうなの。プレゼントだって、いつものお礼…みたいなもんよ。」