愛してるんだよ。

ふと、カズの横顔を見て思った。



ピアス…なんてするかな?



中学の頃、たまたま寄ったお店でカズがピアスを見ていたのを思い出した。



青い石のついたシンプルなデザインをしていた。



「つけてくれないなら、私がすればいっか。穴ないけど」



とボソッと言うと



『何か言った?』



とカズが聞いた



「なんでもない」



と交わして、奏を探した。



「あ、居た。奏」



と呼ぶと、まるで犬のように駆け寄ってきた。



『なになに?』



うわぁ、本当に犬みたい。



「今日、放課後時間ある?」



一人で行ってもよかったが、一人で買い物に行くと言えば、カズはついてくる。