愛してるんだよ。

「イヤなわけじゃないです…」



『じゃあ、なんでサッサと返事しないのよ!!』



「先に言われたショックと…混乱で…だって…ずっと…俺を好きになるわけないって思ってたから」



『決めつけないでよ』



「ごめん」



『カズは…私の事好き?』



「ううん」



『えっ…』



「愛してる」



背中越しに心臓の音が伝わってくる



愛しい音



優しい声



「愛してるんだよ…」



泣きそうなカズに、ゆっくりキスをした。