愛してるんだよ。

私が…大丈夫?



冗談じゃない。



どうしてそんな事が分かるのよ



母さんと、話せたからって私が大丈夫になるとでも?



カズの傍にいられない事が、何よりも辛いって…



こんなに一緒に居て



どうして…



分からないの?



なんで、気付かないの?



そりゃ、私も勘違いしてたけど…



カズの…鈍感



何だか、だんだん腹が立ってきた。



『カズを、逃がさないで下さい』



“うん、うん、なんだかいい感じ。”



サツキさんの声を全部聞く前に走り出した。