愛してるんだよ。

「責任なんてとれない癖に!!逃げ出したお前は、その覚悟すらなかった癖に!!どうして母さんに許してなんて言ったんだよ!!言った側はスッキリしただろうけど、何の解決にもならねーよ!!」



“すまない”



ただ繰り返して言うしかなかった。



いくら他の言葉を探したって出てこないんだ。



まるで、頭の中にこの言葉しかないかのように…



「お前のせいだ!!全部!!全部だ!!」



一葉が、どんな顔をしてこんな言葉を吐いているのか…



怖くて、見る事すらかなわなかった。