愛してるんだよ。

病院にどうやって来たのかも覚えていないくらい混乱していた。



いつの間にか病室にいて、一花が眠っている。



命には別状ないらしく、大分血を流した為少し入院が必要との事だった。



ガラガラと扉が開いて、一刃が入ってきた。



「一刃…一葉は?」



『うちにいる。』



と一花を見ながら言った。



「ちょっと…席を外す。一花が起きて誰もいないのは可哀想だからついてやってくれ」



『あの、葉さん。』



そう言って席を立とうとすると呼び止められた。