愛してるんだよ。

『葉さん、変よ?』



少し笑って言った一花…



ずっとそのまま、笑っていて欲しい、その顔を悲しみに歪ませたくなんかない…



でも、言った。



言ってしまったんだ…



「俺、浮気した」



『え?』



部屋中の空気が無くなったみたいに息苦しい。



「ごめん!!一花、俺…もうしないから、浮気なんて…」



『…』



「許してくれ!!本当にもうしないから…」



言い訳なんて言っても、意味がない。



この手で、違う女に触れた事実は変わらないのだから。