愛してるんだよ。

家が見えるとリビングに明かりが見えた。



ここまで、走ってきたけれど…許してくれなかったらどうする?



泣かれたら?



でも、言わなくちゃ。



ぎゅっと手を握って、家へ入った。




今思えば



あの時、自分の懺悔ばかりを誰かに言いたくてしょうがなかったのか…



裏切りを許して貰える自信があるから、言わなくちゃと思ったのか…



言った後どうなるかなんてよく考えもしないで、ただ言った俺は、本当に馬鹿で…愚かで…醜い。