愛してるんだよ。

一花さん…やっぱりカズは、母さんが好きなの？



聞けない質問を、心の中で呟く…



まだ、聞かない事で逃げている。



カズが“うん”と言ってしまったら私はどこに行けばいいの？



居場所がなくなる恐怖は、もう味わいたくない。



自分は存在してないかのような扱いはイヤだ。



“私”をちゃんと認めて欲しいの…




「っく…」



欲張りで、惨めな自分に呆れて…



イヤになって…



涙が溢れた。



一葉、ごめんな…



と私を抱きしめるカズ。