愛してるんだよ。

『今日、葉さんを呼んだのは一葉のドレス姿を見せたかっただけだ。あんなに堂々と一葉の前に現れる事は予想外だった。』



淡々と話すカズ



『嫌がらせしようなんて思った事ない。結果的にそうなったなら、悪かったよ…ごめん。』



「…」



謝らなきゃいけないのは、私なのに…



『病院で、見てたんだな。』



ドクンと心臓が跳ねた…自分が振った話題の癖に。



『どう解釈したって構わない。でも、お前が一花さんを殺すなんて考えた事もないよ。これだけは言っておく』



真っ直ぐ私を見た瞳は、痛々しくて…驚く程綺麗だった。