愛してるんだよ。

「これも、母さんの為なの?母さんを守るのに必要だったの!?」



ダメ。



カズは、悪くない…




『なに、言ってんだ?』



と言って、眉をひそめて質問するカズに苛立った。



「私…から守る為に引き離したんでしょう?カズ…病院で、母さんを守るって泣きながら言ってたじゃない!!私が殺しかねないから!!そうでしょ!?」



八つ当たりもいいとこだ。



頭の中はどこか冷静なのに、口に出す言葉は聞き苦しい事この上ない。



最低だ…



カズの顔は今まで見た事ないくらい歪んでいる。



何か必死に堪えているように見えた。