愛してるんだよ。

飛び起きると、そこは保健室だった。



時計は、12時を指していて…



「私はなんで保健室にいるの?」



と独り言を呟くと返事が返ってきた。



『葉さん見てひっくり返ったんだよ』



「カズ…」



そうか…親父、居たんだ。



あれは夢じゃなかった。



「どうして、呼んだの?」



『…怒ってる?』



怒りたくなんかない…でも、溢れ出る怒りを抑えられるほど、大人じゃない。



「なんでよ!!一体何の用があったの?嫌がらせ?」



止めて、言いたくない…



私の口、止まって…と願うけれど止まらない。