愛してるんだよ。

誰も悪くないだって?



アイツが、悪いに決まっているだろ?



何故、理解しようとする?



いいじゃないか。



誰かが悪いと決めていれば、お前は悪くないんだぞ?



そうだろう?




沢山の逃げ道に導こうとしてるのは誰?



私?



自分の都合のいいように解釈して…



この弱さは、いつか崩れて、自分が自分でなくなりそうな気がしてならない。



肩に手が触れた気がして振り返った



“大丈夫、母さんがいるわ。母さんとお話ししましょう?逃げない…わよね?”



血だまりで微笑む母さんが、私に手を伸ばした。



イヤ!!