愛してるんだよ。

「ヤバい…移動しよ」



と走り出す。




そう、私は今奏から必死こいて逃げているのだ。



コンテストは午後から、なのに朝からドレスを着せようとした奏…




「ギリギリまで着ない!!」



『ヤだー!!ドレス着たサクちゃん連れて学校一周するの!!!!』



と駄々をこねられ、どうにも言うことを聞いてくれそうになかったので…



脱走した。




カズは易々とその願いを聞き入れて、着たけれど…



『どうせ着なきゃいけないんだから、着たら?』



走りながら、カズが言った



「嫌よ!!てか、タキシード着たカズ目立つから、一緒に来ないでよ!!」



かっこいいけれど…