手の平から





私は恥ずかしいような照れ臭い気持ちで相沢を下から盗み見た。





すると相沢とばっちり目があった。













「前も言ったけど………もう一回言っていい?」








相沢は小さな声で告げた。






「俺、賀山のこと大好きなんだ……」










返事の言葉はいらなかった。




私は頷いて涙で濡れる顔を相沢の肩に埋めた………