手の平から








トンットンッ



と静になった教室に響く足音。
驚くことにその足音は私に向かってきた。
顔を上げようと涙を手のこうで拭こうとすると、その手をひかれ席を立たされた。
そのまま無言で私を連れていく人。



強引でなく優しく、でもしっかりと握られた手。



スクリーンの光を背中にして視界は暗くて涙でぼやけてた。












けどわかってた。