「でかい学校だなぁ!
お前ちょっと贅沢し過ぎだな」


私の学校は小中高大学まで続いている為学校というより、大きな敷地という感じだった。


『自分が教える学校なんだかちょっとは調べたら?』

いつの間にかお姉ちゃんの彼氏の態度はデカくなり、私の態度もデカくなった。


たった15分くらいで私達の中はある意味最悪になった。



ちなみに私的には自己最高記録だ。



『じゃあね』

そう言って私は校門を走り抜けた。

一緒にいるとこを見られたくないし、私はただでさえ"男"といるだけで噂される。


面倒くさいのは嫌いだ。


「おいっ、待った」


彼の馬鹿大きな声が敷地内に響いて私はつい足を止めてしまった事にめちゃくちゃ後悔した。


最悪…。


無表情で振り返って私は無表情であいつを見た。

「職員室どこ?」


はぁ…やっぱりこの人はおかしい。
いや、、おかし過ぎだ。

無言で斜め前を思い切り指差して、私はまた高校の校舎に向かって歩いた。

「おぉ、ありがとな」


そんな言葉言ってたかもしれないけど、怒り寸前の私には聞こえなかった。