「そうだったんだ。
だったら、あいつらにそう言えよ？」
「もしその事あの人に言ったら薫のお姉ちゃんが標的になる。
あの人は残酷だから誰であろうと絶対に潰す。」
突然美咲がそう言う。
『…うんっ』
「じゃあ、どうすんだよ？」
タケが頭を抱えて髪をくしゃくしゃにする。
「薫は、、、この期間が去るのを待つ事しか出来ないよ
下手に手を出すともっと悪化しそうで」
「じゃあ、薫の事ほっとけって事かよ。」
美咲がボソッとそんな事言ったから、タケが大声を出す。
『大丈夫。
私はもう慣れっこだし、耐えればいいだけ
簡単だよ』
正直美咲がそんな事を言うのは意外だった。
いつもなら、どうやって勝てるか作戦を立てたりするタイプなのに、、、私に言った事は少しだけ残酷だった。
だけど、本当に私の事を考えて言ってくれた最善の方法は美咲の案だと確信した。
