しばらくするとその声は消えた。
「タケ、行った?」
タケがこっそり扉を開いて彼女達がいるか確認する。
「うんっ、行った」
私達は一気に深い息を吐く。
はぁー…
「なんであいつにまた目つけられたんだ?」
タケが急いでバスケ倉庫のドアを鍵で閉めてそう問う。
『わからない…』
「それにしても、あの人達まだあんな事やってるんだ、、、笑っちゃう」
美咲はそう言って彼女達を馬鹿にする。
「あいつら本当にやる事幼稚なんだよっ」
タケは怒りながらイスに座った。
『…もうあの話は終わったはずなのに。
またあれが始まるのかな』
下を向いてうつむいたまま私はそう言って美咲とタケは私の背中をさすった。
「大丈夫っ。
私達がいるからさ」
そう言ってくれる人がいて幸せ者だ。
二人がいれば、私は何もいらない。
『ありがとう』

