気づけば鳥の声が聞こえ、外は薄く明るくなっていた。



寝ちゃったんだ。


そんな事を思って、はっと昨日の事を思い出した。



『はぁ…』



思わずため息をついて肩をおろす。

携帯で時間をチェックするとまだ朝の五時だった。

いつもより二時間はやい起床。



皆を起こさないようにゆっくりとドアを開けて、ゆっくりと階段を下りる。

誰も起きてないなんて…余計寂しさが倍増する。
ふとソファをみると、お姉ちゃんとヒロキが添い寝をしながら仲良く寝ている。



見ちゃいけないものを見た気がして、思わず下を向きながらお風呂場に入る。



『はぁ…』


まだ起きて間もないのに、今日になって二回もため息を出してしまった。


お風呂で自分の顔をみると、そこにはいつになくやつれた顔に赤くなった瞳があった。



そんな自分を消したくてシャワーで勢いよく顔から足まで全身を洗い流した。