「寂しいしこっちこいよ?」
遠くで寝転がる私を呼び寄せる。
『うんっ』
「はぁ…眠い。
やっぱり教師は大変だな。」
大きく伸びをしながら空の星を見上げる。
『…ねぇ、なんで教師なんかになったの?』
「俺、こんなだけど頭良いんだっ
昔は悪さばっかしたけどさ…」
自分の事を話す事に照れている。
『学校で人気者だしねっ』
「まぁそんなの最初だけだよ。
実力つけなきゃ」
『真面目ー』
「ハハハッ
そうかもな」
私なんでお姉ちゃんの彼氏とこんな風に仲良く添い寝してるんだろ。
いいのかな。
お姉ちゃんの妹だから大丈夫かな?
いや、お姉ちゃんの妹だから駄目?
どうしよう。
普通に考えてこれは訳の分からない状況。
どんな人であれ…きっとお姉ちゃんは嫌だよね。
うんっ!!
『やっぱり、駄目だよっ。
帰ろう?』
寝転がっている私は起き上がってスカートを整えて、髪を手でとかす。
『やっぱり私怒られちゃうよ』
向こうは黙ったままだったけど、私は端に置いてあるカバンをゆっくりと取ってそうゆっくりと話す。
私、これでいいんだ。

