いつもの土手は夕日が落ちて真っ暗になっていた。
いつもは夕日が綺麗に見えるのに、今日はタケと話し込んでしまったせいで遅くなってしまった。
タケは今日珍しく部活がなかったらしく私はタケと部室でくだらない話しを長くした。
親友だからよくある事だ。
タケがしてしまった大失態や、告白されたしつこい女の子の話、それに家族のこと。
タケは究極な人見知りだから、皆からはクールに思われている。
何も話さない男らしい一面に引き込まれそうな瞳。
たまに見せる優しい笑顔。
モテる要素がいっぱいある。
だけど、私達の前での彼はクールとはほど遠かった。
凄く優しい人だけど、悪口も言うし、冗談も言う、それにいつも笑ってばっかりいる。
私は相手が男だからって異性という目で相手を見たことはなく、皆を友達としてみる性格だからよく美咲に注意をされる。
元気で明るいのはいいけれど、男子が好きなんじゃないか?って勘違いをすると。
確かに、勘違いされている事はよくあった。

