「カネっ 恋はな、勝ち負けじゃないんだっ いっぱいライバルがいても…石川に思う気持ちが一番ならお前は一番なんだからなっ」 ヒロキはそう言ってカネの坊主頭をかき回して笑う。 あいつはたまに変に優しくなりいい事を言う。 軽いそうなチャラチャラした顔とは一転優しく男らしい顔。 お姉ちゃんはそこが好きなのかもしれない。 不思議なやつ。 あいつはやっぱり変だった。