「えっ、イケメンと知り合い」
美咲は驚いた顔をして私と彼を交互にキョロキョロみる。
『えっと…』
「っていうか、お前のクラスの授業受け持つらしいよ。
後はー、C組とF組かな」
??!!!
何かの資料をパラパラとめくりなぜかその場で確認するあいつに腹がたった。
『嘘っ!!!
最悪…』
「えっ、ちょっとどういう事?」
美咲が隣であたふたし始め、私の頭は混乱する。
えっと、整理しよう、整理しよう。
まず、、あいつは私のクラスで授業する。
それって、もっと面倒くさくなる。
それに、クラスの女子にバレたら、私はまた標的になる。
バレないようにしないとマズい。
『よし。
まず、美咲には後で絶対話すからね』
「えっ、、、わかった」
美咲は何回か頷いた。
『後、ちょっと来て』
そう言って急いで彼を手招きする。
「なんだよっ」
『とりあえず、皆がいる時は赤の他人のふりして!
そうしなきゃ面倒くさい事になるからっ』
小声で怒鳴る。
私は正に必死だった。
「えー、他人かよ。」
『お願いだからっ』
「わかったよ」
こうして、私達の赤の他人契約は結ばれたのだ。

