「おはよう!」

そう学校で言ってくれるのは美咲だけだった。


美咲はねずみみたいな子だった。
ちゅうちゅうちゅうちゅう、、、ちょっとうるさい。
けど、お母さんみたいだった。

私の話をよく聞いてくれるし、私を一番に考えてくれる優しい人。



なぜ、私といるかって?


うーんと、それは美咲がギャルだったから。


見た目は正直凄く怖い(笑)


だから、皆彼女に近づかないんだ。


けど、私はそんな人が逆に好きだった。

だから、真っ先に彼女に声をかけたのも私。

そのおかげでこの学校で親友は美咲のたった一人になったというわけだ。


まぁ…他の理由もあるんだけど。。



見た目はギャル。
けど、中身はお母さん。

変なの。



『おはよう』


そう言って窓側の椅子に座った。


「どした?」


『えっ?』


「怒ってる?」


『えっ、なんでわかった?』


「当たり前じゃん、私には読み取れるのーっ」


やっぱり、美咲は私のお母さんだ。
美咲は髪をいつも以上にしっかりと巻いていて…度派でなピストルのピアスをつけていた。


『…すごい。
今日はピストルですか』

「あっ、これ?
可愛くない?
ちょー安いよ。」


『へぇー』


そういつも話を変えてしまうのが私の癖だった。
もちろん無意識。。