ピンポン、ピンポン。


コンビニに入ると真っ先にアイスクリームコーナーへと歩く私。


学校帰りの私はなんだか少し幸せだった。

心の中の重たい錘がなくなったような、そんな気分だ。


『あれ、アイス何個だっけ』

携帯をスクールバックから取り出し、お姉ちゃんからのメールをチェックする。

『5個、、、あれ誰か来てるのかな』

そう呟きならが色々な種類のアイスを取り出していく。

私はいつも決まって最中アイスだった。


今日は抹茶にするか。


そう心で呟き私はレジへとアイスを運ぶ。


「お会計1050円です」

バイトをしてる高校生風の男子が真面目な顔でずっと私を見ていた気がしたけど、勘違いだったら恥ずかしいから気づかないふりをした。


「あの、桜井薫さんだよね?」

突然コンビニのバイトの人がそう言ったもんだから私は驚いて目線を泳がせた。


『えっ?』