234、235…

ただ、黙々と剣を振る。

何も斬ってはいない。ただの素振り。

だけど剣の重さだけでも十分な負担がかかる。

重さに任せて振り下ろし、地面スレスレから勢いよく振り上げる。

そろそろ腕が痛くなってきた。

筋肉の筋がこわばってひび割れているよう。

256、257…

まだまだ。

まだいける。

戦いの本番になったらこんな単調に振ってるだけじゃだめなんだ。

こんなので音をあげていられない。

272、273、274…

もうすぐ300に届くというところで突然アケビが大声を出した。










「逃げろ!」