「ちょっと!それどういう事!?」

その瞬間景色が変わった。

バチンと目が開いた感覚がして、見慣れない天井の下で私は横になっていた。

「あっ、起きた。タイム、具合どう?」

サルビアの声が枕元から聞こえる。

って事は夢から覚めたのか。

「大丈夫。ゴメン、私なんで気絶なんかしたんだろ?」

サルビアは私の顔の上をパタパタ飛んで、胸のに座り込んで答えた。

「魔症よ。」

「ましょー?」

「自分の魔力の限界以上の魔法を使うとなるの。
しばらく動けなくなるから、注意が必要だって先に言っとけば良かったわね。」

なるほど。筋肉痛みたいなもんか。ムリをすればガタが来る。それは魔法にも当てはまるらしい。

「ところでここはどこ?まだ未来の国?」

もしそうなら、早く出発しないと。まだダルいけど、私のせいで遅れるわけにはいかない。

「大丈夫よ。未来の国からは抜けたわ。もう追っ手は来ないから安心していい。

ここは『竜の国』。ドラゴンが棲む国よ。」