「さて、どうしましょ?」

サルビアと合流できた。

荷物は回収できた。

でも…

「アケビ、どこ!?」

多分、今逃げてるんだろな。

居場所はわからない。

連絡手段もない。

マジでどうしよ?

「せめてこっちの居場所が伝えられれば…」

サルビアは頭を抱えたまま、ふらふらっと飛び回る。

「でも、敵に私達の居場所を知られちゃまずい。」

ムズい。

謎かけですか。誰か!ねずっち呼んできて!

闇雲に動き回るのは危険。

私達はここの構造を知らない。つまり、どこに迷い込むかは、やってみてのお楽しみなわけだ。

あ、フウカが何か手を打ってくれてれば、捕まってもそこまで手荒にはされないかも。

いやダメだ。今の王女に家臣が従うとは思えない。「あー、また言ってる。」くらいに流されるのが関の山か。

「あーもう!いっその事置いて逃げちゃいましょっか!?」

「いやいやいや!ダメダメ!」

何を言い出すのサルビア!

ん?

待てよ?

「やっぱそうしよ♪先に逃げよう!」

いいこと思いついちゃった☆