この子、私を知ってる!?

って事は…

「フウカ?」

イサナはこんな子供みたいな話し方はしないから、フウカで間違いない。

「やった♪分かってくれた。」

「ホントにフウカ?」

「ユウにウソなんかつかないよ。」

嬉しい!

会えた!

フウカは金髪で青い瞳の、アンティークドールみたいな姿の少女になっていた。

そんな洋風な顔してるくせに、衣装は和風な巫女装束だ。

頭には、雫型の赤い宝石がぶら下がった額飾りをつけている。

抱きついていた体を離すと、私の目を見てフウカは言った。

「ユウ、お願いがあるの。私を助けて!」