「ゴメン。やらかした。」

in 地下牢でーす☆

完全にぽかった。

約3畳のワンルーム、窓無し風呂無し家具無し、風通しは最悪、そして明かりはろうそくが1本。

物件としては最低な部屋に、みんなしてぶち込まれてしまった。

私のせい?

「俺らがもめてる間に何があった?」

「っていうか、ここどこよ?」

なんで知らない!?どんだけ白熱した戦いだったんだよ。

「未来の国の地下牢だよ。」

「「えぇっ!?」」

ツッコまないとダメかな?

私が悪いんだし、そこまでキツいツッコミはできないけど。

「説明してちょうだい!」

「さっきの武装集団に連れてこられたの。多分王女の部下だね。王女が私達を呼んでるって事だったけど、私が怒らせ過ぎてこうなった。とりあえずゴメン。」

アケビが口を開く。

あーもう、責めたければ好きなだけ責めろっての。

「だいたいはわかった。よし、じゃあ脱獄するか。」

「いきなり!?できるの!?」

「だって俺はスライムだぜ?液体なんだから、ちょっとの隙間から逃げれる。さっさと鍵探して帰って来るから、ちっとばかし待っててくれ。」

そう言うとアケビはトロリと溶けて、壁のひび割れから吸い込まれるように出て行った。