「証?」

「これだ。」

バサッとノコギリソウが顔の大きさくらいの布を広げた。

そこには、青々とした鮮やかは葉っぱが描かれている。

葉っぱの中心には『FF』の文字。

「えふえふ?」

「言っとくけど、フォルティッシモでもファイル・ファンタジーでもないわ。『ファインダーズ・フォレスト』つまり探し人の森よ。」

「なんで侍が英語?」

違和感ありすぎ。

「創設当時に共にいた仲間がつけたのだ。葉だけではデザインが寂しいと言ってな。そやつはもう条件を達成して現世に帰ったが、イギリス人だと申しておったわ。」

「言葉の壁は!?」

「ないみたいよ。私イタリア人だし。」

「マジで!?」

「『江戸時代』って説明でわかったとこをみるとあなたも日本人みたいね。この時代に取り残された団塊世代に、今の日本を教えてあげてちょうだい。」

「…ゴホン!まぁ細かい話は後だ。ギルドの人間はこのしるしを体のどこかに刻んでおる。おぬしはどこがよいか?」

都合わるそうに、ノコギリソウは布の陰に隠れてしまった。

うーん。

どこにしよう?