「ほら、あれがギルドのある街、『オリガミ』だ。」

そう言って、木々が途絶えた先をアケビが指差す。

木陰がなくなり、光が薄緑から白へと変わる。

「おりがみ?」

あれか?

鶴とかやっこさんとかのあれか?

「まぁ見ればわかるさ。」

さぁ、とアケビは道の先を指し示す。

「ようこそ。不思議と魔法と戦いと冒険の世界へ。」

視界が開けて見えてきた街は

全てが色鮮やかな折り紙でできていた。