一番星に祈る





携帯が鳴っている。
真からの電話。

そういや、電話するって言ってたな。


俺はベットに投げ捨てられた携帯を拾い上げ、電話に出た。



「もしもし亮?告白どうだったよ?」

真は楽しげに聞いてきた。
告白やら恋やら、そっち系がすきな真。
俺とは全く正反対だ。

「どうだったって…わかるだろうよ?」

「"興味ねぇ"…?」


真はいつもの俺の口調を真似て、俺に合わせた低い声で言った。

多分、今のは真似したつもりなんだろう。


「似てねぇよ。でも、当たってる。」