―関根side―

「おう!また明日な!」

そう言って俺は彩を出送った。


出送ったのはいいけど彩がなかなか帰
る足音がしない――――…


いや、誰かと話している―――…


誰だ…ろ?

―――――――ん?萌?

(そういえば携帯鳴ってたな。って全
部…萌だ…。)


「永久ー!入るねー!」

萌はそう言いながら家に入ってきた。

「萌、何しに来たの?」

俺はちょっと不機嫌そうに言った。

「その言い方ひどーい。永久が携帯でな
いからじゃん!」

「あー、ごめん」

と俺は萌の目を合わさずに言った。

「まっちゃんに看病してもらったんだっ
てね!」

萌はなんであたしに言ってくれなかった
の?という感じで俺に言ってきた。

「あぁ…それは――――…」

俺は戸惑った。

でも、俺は決めたんだ。


――――萌と縁を切るって…


「俺さ、もう萌のそういう性格についてい
けない―――――――。」

「え?あたしと付き合う時に約束した事っ
てあれ、嘘だったの?」

萌は涙をこらえながら俺に言った。