「暇ならお兄さんと遊ぼうよー」


歩道橋の手すりから離れ、

数歩 歩み進んだとき、

後ろから声がきこえた。


「だからしつこいですよ!

 いい加減にしてください。

 警察呼びますよ!?」


再び足を止める。


バッグのなかから携帯をとりだそうとした。


探す、…が ない。

「あ、あれ?」