「こうすれば顔見えないんじゃん?」 頭のすぐ上で彼の声がする。 息の吐く音がする。 愛おしそうに私の頭をなでてくれる。 「…軽い。ひどいよ。」 「なんだって?聞こえない。」 嘘だ。 こんな至近距離にいるんだから聞こえないはずがない。 軽い、でも…本音は幸せだった。 こうやって誰かに抱きしめられるなんて 久しぶりだった。 もう誰も私のこと抱きしめてくれるようなこと 一生、無いとおもってた。