走り出した私に、 すぐに追いつき、彼は腕をつかんだ。 「外危ないから家の近くまで送るよ。」 「だって!」 振り返りたくなかった。 涙がこぼれた。 こんな顔を見せたくなかった。 自分の弱みを見せたくなかった。 「泣いてるの?」 さすが、気の利く男は勘が鋭い。