自殺衝動×愛されたい


「ディズニー好きなの?」

透明な大きな箱をのぞきながら

どの人形にしようか、と

彼は選んでいた。


「え、なんで?」

質問した私に対し

ポケットから携帯をとりだした。


「このキーホルダー

 ミニーちゃんじゃん」


そういってまたキーホルダーをつまみ、

携帯を宙づりにした。

「やめて!!!」


隙を突いて携帯を奪い返した。

私の大声に祐介くんは驚いたのだろう。