ゲームセンターまで辿りつくあいだ ずっと手を握ってくれていた。 暖かくて、心に染みこむ感じだった。 時々見上げると、ちゃんと私を見返してくれた。 さっきの歩道橋では 誰も私に目を合わせなかった。 みんな知らないふりをしていた。 なのに祐介さんは… 「あの、ゆうすけさん。」 「…は!? ゆうすけ"さん"?」