「ちょっと携帯が手元から離れるぐらい我慢すれば?

 そしたら、こんないやなお兄さんとは

 話さなくて済むよー?」



こいつ絶対に結果を分かってやっている。


…悔しい。

でもどうしても目の前にある携帯が

私にとって必要なものだった。

1分1秒も手放したくないぐらい。


「分かった。条件のむよ。」

「うん♪お利口だね。」



そういって頭を撫でてきた。

びっくりしたけど、その手を払えなかった。


「セクハラです!訴えますよ。」

「どうやって?」