修一も目当ての綿あめを買って、二人は花火が始まるまでの間、いろんな店を見て回った。
その途中で、綾香がりんご飴を食べていないのに気付いた。
「それ食べないの?」
「だって食べたら無くなるじゃん」
修一の綿あめは、さっきまで飛んで行きそうなまでにふわふわしていたのに、もう残り少しになっている。
「でも、食べないともったいないよ」
「帰ってから食べるからいいの」
なんとなく修一は綾香に負けた気分になった。もちろん、何が勝ちで、何が負けなのかは分からないが、とにかくそういう気分だった。
その途中で、綾香がりんご飴を食べていないのに気付いた。
「それ食べないの?」
「だって食べたら無くなるじゃん」
修一の綿あめは、さっきまで飛んで行きそうなまでにふわふわしていたのに、もう残り少しになっている。
「でも、食べないともったいないよ」
「帰ってから食べるからいいの」
なんとなく修一は綾香に負けた気分になった。もちろん、何が勝ちで、何が負けなのかは分からないが、とにかくそういう気分だった。
