修一はお母さんと綾香の家にいる。
出かける前に修一と綾香はこの日のために買った浴衣に着替えることにした。綾香は綾香のお母さんに手伝ってもらいながら、自分の部屋で着替えている。
修一はリビングで着替えた。男用で何箇所か結ぶだけで着られるタイプなので自分で着たのだが、結局お母さんに少し直してもらった。
浴衣に袖を通すと、これからお祭りに行くんだと実感が湧いてくる。浴衣を着るのも初めてだったので、心がうきうきした。小学校の入学式の時もそうだったが、普段とは違う格好をするのは、それだけで楽しくなる。
修一が何度も鏡に映った自分の姿を確認していると、お母さんが、「似合ってるよ」と言ってくれた。
「綾香ちゃん、もう着替えたかな? 楽しみだね」
お母さんは椅子に座って、出された紅茶を飲んでいる。
修一は浴衣姿の自分に夢中でそれどころではなかった。
しばらくして階段を降りてくる音が聞こえてきた。話し声も混じっている。
「お待たせ!」
白とピンクの浴衣を着た綾香が声を弾ませてリビングに入ってきた。
「わあ、すっごい可愛い! やっぱり似合うね」
真っ先に声を出したのはお母さんだった。
修一は見惚れて声が出せなかった。
出かける前に修一と綾香はこの日のために買った浴衣に着替えることにした。綾香は綾香のお母さんに手伝ってもらいながら、自分の部屋で着替えている。
修一はリビングで着替えた。男用で何箇所か結ぶだけで着られるタイプなので自分で着たのだが、結局お母さんに少し直してもらった。
浴衣に袖を通すと、これからお祭りに行くんだと実感が湧いてくる。浴衣を着るのも初めてだったので、心がうきうきした。小学校の入学式の時もそうだったが、普段とは違う格好をするのは、それだけで楽しくなる。
修一が何度も鏡に映った自分の姿を確認していると、お母さんが、「似合ってるよ」と言ってくれた。
「綾香ちゃん、もう着替えたかな? 楽しみだね」
お母さんは椅子に座って、出された紅茶を飲んでいる。
修一は浴衣姿の自分に夢中でそれどころではなかった。
しばらくして階段を降りてくる音が聞こえてきた。話し声も混じっている。
「お待たせ!」
白とピンクの浴衣を着た綾香が声を弾ませてリビングに入ってきた。
「わあ、すっごい可愛い! やっぱり似合うね」
真っ先に声を出したのはお母さんだった。
修一は見惚れて声が出せなかった。
