亜美は敦志の大学進学を機に就職した。
それは前から決めていたことだった。
そのため、付き合う前はほぼ毎日会っていたのに、付き合ってからは週末ぐらいしか会えなくなってしまっていた。
付き合ったからと言って、二人の関係がそんなに変わったわけではない。
デートと言っても、たまに出かけるぐらいで、ほとんどは敦志の部屋で過ごしていた。
唯一変わったのは、敦志が亜美のことを、亜美と呼び捨てにするようになったことだ。
付き合っているということを、何か分かりやすいもので感じたかったらしく、それが敦志にとっては彼女の呼び方だった。
敦志も亜美に呼び捨てで呼んでもらいたかったみたいだが、四年も君付けで呼んでいたのに今さら変えるというのは抵抗があったので、亜美は今でも敦志君と呼んでいる。
「でも大学に行って後悔はしてないでしょ。いつも大学の話してるじゃん」
「そりゃ楽しいけどさ。でも、俺が大学行ったから亜美は就職したんでしょ。亜美が就職しなかったらあいつと会うこともなかったのにさ」
それは前から決めていたことだった。
そのため、付き合う前はほぼ毎日会っていたのに、付き合ってからは週末ぐらいしか会えなくなってしまっていた。
付き合ったからと言って、二人の関係がそんなに変わったわけではない。
デートと言っても、たまに出かけるぐらいで、ほとんどは敦志の部屋で過ごしていた。
唯一変わったのは、敦志が亜美のことを、亜美と呼び捨てにするようになったことだ。
付き合っているということを、何か分かりやすいもので感じたかったらしく、それが敦志にとっては彼女の呼び方だった。
敦志も亜美に呼び捨てで呼んでもらいたかったみたいだが、四年も君付けで呼んでいたのに今さら変えるというのは抵抗があったので、亜美は今でも敦志君と呼んでいる。
「でも大学に行って後悔はしてないでしょ。いつも大学の話してるじゃん」
「そりゃ楽しいけどさ。でも、俺が大学行ったから亜美は就職したんでしょ。亜美が就職しなかったらあいつと会うこともなかったのにさ」
