お金を回収した潤一はレジに向かった。裕子たちは入り口付近で待っていた。
拓也はそこで裕子が取りだした携帯電話についているストラップを見逃さなかった。
あれは二人で初めて一緒に買ったものだ。キティちゃんの人形が付いているもので、恥ずかしくて拓也は付けなかったが今でも机の中にしまってある。
お前だって一緒じゃん。心のなかでそう呟いた。
「おい、行くぞ」
会計を終えた潤一が拓也に声をかけた。
ああ、と慌てて潤一について行った。
「お前ら、だましただろ?」
拓也はぼそっと潤一に言った。
「何て?」
潤一は聞こえないふりをしてとぼけていた。
拓也はそこで裕子が取りだした携帯電話についているストラップを見逃さなかった。
あれは二人で初めて一緒に買ったものだ。キティちゃんの人形が付いているもので、恥ずかしくて拓也は付けなかったが今でも机の中にしまってある。
お前だって一緒じゃん。心のなかでそう呟いた。
「おい、行くぞ」
会計を終えた潤一が拓也に声をかけた。
ああ、と慌てて潤一について行った。
「お前ら、だましただろ?」
拓也はぼそっと潤一に言った。
「何て?」
潤一は聞こえないふりをしてとぼけていた。
