そんな優しい央雅くんに、照れながらも小さく笑い返すと、やっぱり気持ちは暖かくなる。
いつもこうして側にいてくれる央雅くんが、好きだとしみじみと感じる。
大好きな央雅くんが、私の事を好きでいてくれる事、それがとても幸せな事に思えてくると、私の笑顔はもっと大きくなっていくようだ。
大好き。勝手に心で呟いて、勝手に顔が熱くなる。
そんな私に、央雅くんも口元を上げて応えてくれた。
へへっと肩をすくめて照れくささをごまかすと、目の前の父さんと目が合った。
「あ、見せつけて、ごめんなさい」
思わずすっとそんな言葉が出てしまった。
相変わらず渋い顔をしている父さんの湿った視線を受けて、思わず。言った。
確かに今は央雅くんとの気持ちのやりとりを、父さんと愛子さんに見せつけてしまったという自覚がある。
ごまかすように笑うと、隣の央雅くんもくすくす笑った。
いいな、こういうの。……いいな。
「圭、そんな羨ましそうな顔しないの。結乃ちゃんはもう央雅くんのものなんだからね。潔く諦めて、物わかりのいいお父さんを目指した方がいいよ」
相変わらずはきはきした口調で愛子さんが父さんの腕を掴みながらそう言ってくれた。
腕を掴んで……そしてからませて。
愛子さんはぎゅっと父さんの腕にしがみついた。
え?しがみついてるし。それもかなり幸せそうな笑顔で。
「私が圭の側にずっといるよ。寂しかったら慰めてあげるし。
結乃ちゃんみたいなかわいい女の子産んであげるから、そんな羨ましそうな顔しないの。
10歳も年下のお嫁さんをもらうだけで周りからは羨ましがられてるんだから、それに満足しなさい。ね?」
父さんの腕にぎゅっとしがみつきながら、父さんの顔を見上げる愛子さん。
その笑顔に応えるように視線を合わせると、父さんは渋々というように
「……まあ、そうだな……愛子がいるもんな……」
その呟きには、恋人を愛する事を隠そうともしない、妙に甘い男の艶があって、娘の私はどんな顔をしていいのか……照れた顔を隠すように、そっと目を伏せた。
いつもこうして側にいてくれる央雅くんが、好きだとしみじみと感じる。
大好きな央雅くんが、私の事を好きでいてくれる事、それがとても幸せな事に思えてくると、私の笑顔はもっと大きくなっていくようだ。
大好き。勝手に心で呟いて、勝手に顔が熱くなる。
そんな私に、央雅くんも口元を上げて応えてくれた。
へへっと肩をすくめて照れくささをごまかすと、目の前の父さんと目が合った。
「あ、見せつけて、ごめんなさい」
思わずすっとそんな言葉が出てしまった。
相変わらず渋い顔をしている父さんの湿った視線を受けて、思わず。言った。
確かに今は央雅くんとの気持ちのやりとりを、父さんと愛子さんに見せつけてしまったという自覚がある。
ごまかすように笑うと、隣の央雅くんもくすくす笑った。
いいな、こういうの。……いいな。
「圭、そんな羨ましそうな顔しないの。結乃ちゃんはもう央雅くんのものなんだからね。潔く諦めて、物わかりのいいお父さんを目指した方がいいよ」
相変わらずはきはきした口調で愛子さんが父さんの腕を掴みながらそう言ってくれた。
腕を掴んで……そしてからませて。
愛子さんはぎゅっと父さんの腕にしがみついた。
え?しがみついてるし。それもかなり幸せそうな笑顔で。
「私が圭の側にずっといるよ。寂しかったら慰めてあげるし。
結乃ちゃんみたいなかわいい女の子産んであげるから、そんな羨ましそうな顔しないの。
10歳も年下のお嫁さんをもらうだけで周りからは羨ましがられてるんだから、それに満足しなさい。ね?」
父さんの腕にぎゅっとしがみつきながら、父さんの顔を見上げる愛子さん。
その笑顔に応えるように視線を合わせると、父さんは渋々というように
「……まあ、そうだな……愛子がいるもんな……」
その呟きには、恋人を愛する事を隠そうともしない、妙に甘い男の艶があって、娘の私はどんな顔をしていいのか……照れた顔を隠すように、そっと目を伏せた。

