今日、ランチを食べた後で家に結乃を連れ帰ると決めた時、父さんも母さんも仕事で家を空ける事が気になった。
これまでは結乃の部屋で二人でいても、はっきりと恋人同士だったわけではないせいか、結乃を抱きたい気持ちを抑えることはできたけれど。
こうして気持ちを伝えあって恋人同士になった今、やっぱり結乃を抱きたい気持ちが強くなってくる。
一緒にいて、笑い合っていて、体が触れ合って。
結乃の全てが欲しいと、思うのは自然な事だと思うけれど。
今まで、結乃が男に体を預けた事もなくて不安に思っている事がわかっているから。
今はまだ結乃を抱けないと思っている。
俺の気持ちを突然伝えられて、その事を受け入れて幸せに浸っているだけでもいっぱいいっぱいだろう結乃には、まだ俺に抱かれる覚悟はできていないはずだ。
たとえ俺が結乃が欲しくてたまらない気持ちを抱いていたとしても、まだ結乃の気持ちを尊重しなきゃいけないと、その時期を待っている。
だから、気持ちが緩んで結乃を無理やり求めたりしないように、芽依ちゃんに来てもらった。
芽依ちゃんにはっきりと言ったわけではないけれど、そんな俺の気持ちを芽依ちゃんは察してくれてるようで、照れ臭い。
それでも、結乃を大切にしたいから
『芽依ちゃんが、結乃に会いたいんだってさ』
と何気なく言ってごまかした。
恋人同士になる前なら、芽依ちゃんの話題に複雑な表情を見せていた結乃だけど、今は俺の気持ちを理解してくれているように、優しく笑ってくれる。
俺が持つ芽依ちゃんへの重い感情を、結乃も一緒に受け止めてくれてるようで、本当に感謝している。
『芽依さんは、央雅くんが生まれた時、これで一人ぼっちじゃないって思ったって言ってたよ。央雅くんの存在は、芽依さんの幸せだよ……』
ふと思い出したように告げる結乃の言葉は、さらに俺の気持ちを結乃へと加速させた。きっと彼女はそんな俺の気持ち、気付いてないんだろうけど。
「好きだよ」
心で呟いたつもりの言葉が思わず口に出た。
小さくないその声に、はっと目を開いて驚いた結乃。
どう答えていいのかわからないのか、目をうるうると揺らしたまま俺を見つめるだけだ。
「結乃は?」
そんな結乃をからかうように、俺は詰め寄った。
求める答えはただ一つ。他の言葉は許さない。
くくっと笑う俺を小さく睨むと、結乃は唇をそっと動かした。
「 」
あまりにも小さな声に、結乃の恥ずかしがる心が伝わってくる。
それでも、求めていた言葉を聞かされて。誰にも聞かせたくないその言葉。
それだけで、いいと。
こうして二人でいられる空間を大切にしようと、左手の薬指の指輪を、右手でそっと撫でた。
これまでは結乃の部屋で二人でいても、はっきりと恋人同士だったわけではないせいか、結乃を抱きたい気持ちを抑えることはできたけれど。
こうして気持ちを伝えあって恋人同士になった今、やっぱり結乃を抱きたい気持ちが強くなってくる。
一緒にいて、笑い合っていて、体が触れ合って。
結乃の全てが欲しいと、思うのは自然な事だと思うけれど。
今まで、結乃が男に体を預けた事もなくて不安に思っている事がわかっているから。
今はまだ結乃を抱けないと思っている。
俺の気持ちを突然伝えられて、その事を受け入れて幸せに浸っているだけでもいっぱいいっぱいだろう結乃には、まだ俺に抱かれる覚悟はできていないはずだ。
たとえ俺が結乃が欲しくてたまらない気持ちを抱いていたとしても、まだ結乃の気持ちを尊重しなきゃいけないと、その時期を待っている。
だから、気持ちが緩んで結乃を無理やり求めたりしないように、芽依ちゃんに来てもらった。
芽依ちゃんにはっきりと言ったわけではないけれど、そんな俺の気持ちを芽依ちゃんは察してくれてるようで、照れ臭い。
それでも、結乃を大切にしたいから
『芽依ちゃんが、結乃に会いたいんだってさ』
と何気なく言ってごまかした。
恋人同士になる前なら、芽依ちゃんの話題に複雑な表情を見せていた結乃だけど、今は俺の気持ちを理解してくれているように、優しく笑ってくれる。
俺が持つ芽依ちゃんへの重い感情を、結乃も一緒に受け止めてくれてるようで、本当に感謝している。
『芽依さんは、央雅くんが生まれた時、これで一人ぼっちじゃないって思ったって言ってたよ。央雅くんの存在は、芽依さんの幸せだよ……』
ふと思い出したように告げる結乃の言葉は、さらに俺の気持ちを結乃へと加速させた。きっと彼女はそんな俺の気持ち、気付いてないんだろうけど。
「好きだよ」
心で呟いたつもりの言葉が思わず口に出た。
小さくないその声に、はっと目を開いて驚いた結乃。
どう答えていいのかわからないのか、目をうるうると揺らしたまま俺を見つめるだけだ。
「結乃は?」
そんな結乃をからかうように、俺は詰め寄った。
求める答えはただ一つ。他の言葉は許さない。
くくっと笑う俺を小さく睨むと、結乃は唇をそっと動かした。
「 」
あまりにも小さな声に、結乃の恥ずかしがる心が伝わってくる。
それでも、求めていた言葉を聞かされて。誰にも聞かせたくないその言葉。
それだけで、いいと。
こうして二人でいられる空間を大切にしようと、左手の薬指の指輪を、右手でそっと撫でた。

