俺の指に、生まれて初めて指輪が輝いている。それも左手薬指に。
結乃にクリスマスプレゼントとして指輪を贈る事は決めていたけれど、まさか自分の指にも同じものが輝くとは思わなかった。
大学の友達の中には恋人とのペアリングをはめている奴も確かにいるけれど、俺にはそんな甘ったるい事が信じられなかった。
女に縛られるようで、どうしてそんな窮屈な思いを敢えてするんだと冷めた気持ちで見ていた。
……それなのに。
今目の前で嬉しそうに指輪を光にかざしている結乃を見ながら、自分の指にも同じ輝きがある事に、考えられないほどの喜びをおぼえている。
『央雅くんには恋人がいるって、指輪がアピールしてくれるかな。
もしもそうだったら、少しは私も安心できるんだけどな……』
ぽつりと呟いた結乃は、それでもまだ不安げな顔を隠せていなくて、泣きそうに唇を結んでいた。
何がそんなに不安なんだ?
俺が他の女に気持ちを揺らすとでも思ってるのか?
……ありえない。
『大学の友達にからかわれるだろうし、親や芽依ちゃんにも色々聞かれるなんていう面倒くさい事全てわかってても、俺は結乃とお揃いの指輪をはめるのが嬉しいんだ。それだけを信じてれば、不安なんてないだろ?』
結乃の不安を消すために、優しくそう言うと、結乃は少しずつその意味を理解したのか照れたように頷いた。可愛くて仕方ない。
結乃にはそう言いながらも、そんなかわいい結乃を目の前にすると、たとえ左手薬指に指輪をはめていても、他の男にとられないかという不安はゼロにはならない。
俺は、どれだけ結乃に惚れてるんだ……。
結乃にクリスマスプレゼントとして指輪を贈る事は決めていたけれど、まさか自分の指にも同じものが輝くとは思わなかった。
大学の友達の中には恋人とのペアリングをはめている奴も確かにいるけれど、俺にはそんな甘ったるい事が信じられなかった。
女に縛られるようで、どうしてそんな窮屈な思いを敢えてするんだと冷めた気持ちで見ていた。
……それなのに。
今目の前で嬉しそうに指輪を光にかざしている結乃を見ながら、自分の指にも同じ輝きがある事に、考えられないほどの喜びをおぼえている。
『央雅くんには恋人がいるって、指輪がアピールしてくれるかな。
もしもそうだったら、少しは私も安心できるんだけどな……』
ぽつりと呟いた結乃は、それでもまだ不安げな顔を隠せていなくて、泣きそうに唇を結んでいた。
何がそんなに不安なんだ?
俺が他の女に気持ちを揺らすとでも思ってるのか?
……ありえない。
『大学の友達にからかわれるだろうし、親や芽依ちゃんにも色々聞かれるなんていう面倒くさい事全てわかってても、俺は結乃とお揃いの指輪をはめるのが嬉しいんだ。それだけを信じてれば、不安なんてないだろ?』
結乃の不安を消すために、優しくそう言うと、結乃は少しずつその意味を理解したのか照れたように頷いた。可愛くて仕方ない。
結乃にはそう言いながらも、そんなかわいい結乃を目の前にすると、たとえ左手薬指に指輪をはめていても、他の男にとられないかという不安はゼロにはならない。
俺は、どれだけ結乃に惚れてるんだ……。

